28年ぶりに帰って来たムスタング

 

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先日仙台で、僕が25歳の時に友人に貸したままのギターを引き上げてきた。再会するのは実に28年ぶりだ。フェンダーのムスタング、色は黒。28年前に、昨年9月に亡くなった仙台の親友、小林に貸したものだ。なぜ彼に貸したままだったかというと、25才の時、当時ブルーススプリングスティーンに憧れていた僕は、デビューしてすぐにエレキギターはフェンダーのテレキャスターに持ち替えたので、このムスタングはもう何年もずっと眠っていた。小林はCharが大好きで、当時のCharと言えばトレードマークはムスタング。だったら小林が使った方がいいと思って、ツアーで仙台に行った時に楽器車に積み込んで行って「これ全然使ってないから、よかったら使ってよ」いうことで、永久貸与のような形で貸したままだったのだ。「あげるわけにはいかないけど…ずっと使ってていいよ」みたいな微妙な貸し方だったので、彼がバックれていた訳ではない(笑)。彼が亡くなって、彼の形見のようなものを何か欲しいなあと思っていたのだが、そういえば・・・とこのムスタングがあることを思い出し、奥さんに連絡をとって持ってきてもらったのだ。受け取った日は彼のちょうど1周期で、彼がマスターだった店に仲間が集まって小さなライブをやりつつ、彼を忍ぼうという会。ちょうどぼくはコンサートで山形にいっていて、タイミングよく帰りに仙台に立ち寄る事ができたのだ。

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このギターにはもう一つストーリーがあって、ぼくはこのギターを手に入れたのは22歳の時譲ってくれた相手はなんと、芥川賞作家で、エコーズのボーカル&ギターの辻仁成氏である。当時僕らは同じCBSソニーのSDオーディションというのに合格して、東京・市ヶ谷のCBSソニー本社ビルの地下の練習室でよく顔を合わせていた。本社ビルの地下にはボーカルレッスンなどをする小さなブースがいくつかあり、オーディションを通過したアーティストの多くは木造アパート住まいで、大きな音を出すことができなかったから、自由に使わせてもらっていたのだが、そこでたまたま隣になった辻仁成と休憩時間に話すようになったのだ。

ある時ギターの話になり、「軽いエレキギターが欲しくって・・・」なんて僕が言ったら、辻仁成がこんな提案をしてきた。

「いま新宿のイシバシ楽器にムスタングを売りに出してるんだけど、もしよかったら引き上げてくるから直接買わない?」みたいな話をされて、「イシバシには中古委託で5万で出してるんだけど、販売手数料20パーセント引かれるから、売れても僕が受け取るのは4万円。僕がそれを引き上げてきて君に4万5千円で売れば、二人とも5千円得するだろ?いい話だと思わないか?」当時の僕は、

「うわー、なんてこの人は頭がいいんだ!」と感動した覚えがある(笑)。さすが芥川賞を取ることになる人は違うね(笑)。

この「PAY DAY EVERY DAY」というステッカーは、若き日の辻仁成が貼ったものと思われる。

 

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1977年製。

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このギターは面白いギターで、皆さんの中に千葉のロックスター(笑)、ジャガーという人を知っている人はいるだろうか?本業はクリーニング屋だか洋服屋さんか何かで、ロックをやっている人なのだが、実はぼくは大学の時に一緒にバンドやっていたてっちゃんというのがジャガーのバックでベースを弾いていて、一度ギターで誘われて新宿の椿ハウスでジャガーのバックバンドでギターを弾いたことがある。その時使ったのが、このムスタング。辻仁成、ジャガー、山口岩男、小林・・・不思議なストーリーを持つギターだ。

28年ぶりにこのギターに対面した時は、まるでタイムカプセルの蓋を開けたような気分だった。当時持ってたもので、今持っているものなんて何ひとつない。本当に、なにひとつ残っていない。ちなみにこのギターを新宿三丁目のイシバシ楽器で辻仁成と待ち合わせて持ち帰ったのは、当時住んでいた高円寺の六畳一間のアパートだ。当時、3つしか部屋のないそのアパートの2号室が僕で、隣の1号室に、のちにウクレレで出会うことになる勝誠二が住んでいたという事実もある。なんて不思議な運命のギターなのだろう。1月にギタリストとして呼ばれている安藤秀樹さんのライブでもこのギターを使ってみようかなと思ってる。辻さんと安藤さんは同じ年代だ、し同じソニー系のアーティストであった。きっと安藤さんと辻さんも面識があることだろう。ほんとに不思議のギターだよなぁ…。

大事に弾いていこうと思う。

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露木達也くんとのリハーサル

昨日は僕の家で、今度6/4(土)に一緒にライブをやるギタリスト・露木達也くんとリハーサルをしました。

どちらかというとポップス寄りの僕と、ブラジル音楽をベースにしたジャズギタリスト(と言っていいのかな?)露木くん。彼の曲は、僕なんか押さえたことの無いようなコードばかりで(>_<)かなり大変なのですが、不思議と二人のマッチングは良いのです。

昨日のリハーサルから、露木くんのオリジナルで、「いつかの午後」。

譜面を見て、いきなりやった最初のテイクなので、僕はコードとか間違いまくってますが、二人の雰囲気は伝わると思います。

(渚小屋のイベントページより)

【6月の渚小屋サンセットライブのお知らせ】

今回はメジャーからCDを数多くリリースし、
全国で活躍するスーパーウクレレプレイヤーの
IWAOさんとデュオ。

海に沈む夕陽を眺めながら、
ウクレレとギターの軽やかで美しい
アコースティックミュージックを
お楽しみ下さい。

おすすめライブです。
ご予約是非!!

6/4(土)

逗子 渚小屋
https://www.facebook.com/黒門カフェ-渚小屋-521855824509630/
神奈川県逗子市新宿1-4-7

IWAO(ukulele,gt,vo)
露木達也(gt)

Open17:30
Start18:00〜 2ステージ(入れ替え無し)

MC 3000円*1ドリンク付き

ご予約やお問い合わせは黒門カルチャーくらぶまでご連絡ください。
電話:黒門カルチャーくらぶ 046-871-9290

前回ライブの映像から「イパネマの娘」もどうぞ!

初めてのギター

友人で茅ヶ崎市議の藤村ゆかりさんのご子息(高1)がギターを始めるというので、ギター選びに付き合ってあげた。イオンスタイル茅ヶ崎のバンダレコードにて。

「これなんかいいんじゃない?」

ヤマハのエレアコ。ピックアップ、チューナーまでついて35000円。今の子はいいね、楽器が本当に安くなった。しかも、結構いいんだ。

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こんな風にやるのさ。

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いいかい、まずはコードをたくさん覚えてジャカジャカやればいいんだ。

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心配そうに遠くから見守る父と母。遠慮しないで、こっちくればいいのに(笑)。

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エレアコだから、ここにヴォリュームがあんだろ?

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違うのも弾いてみるか?

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なかなか決まってるじゃん!お母さんも大満足。

結局、最初に弾いた黒にしました。

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「ギターのある人生にようこそ!ギターのない人生なんて、オレには考えられないよ。いいもんだぞ、ギターは。ギターを弾きたい!って思った君の直感とセンスをリスペクトするぜ。今日からオレ達はギター仲間だ。・・・勉強もしろよ」

今日からスタートした彼のギター人生。ずっと弾き続けるかもしれないし、他に好きなことが出来てギターを手放す日が来るかもしれない。もちろんずっと弾いて欲しいと願うよ。そして改めて思ったのは、

俺は初めてギターを買ってもらった13歳のあの日から、40年ギターをやめてないってこと。40年も弾き続けてこの程度かよ、、って話もあるけど(苦笑)。

とにかく俺はやめなかっただけさ。

いいな、これ。オレが欲しくなっちゃうぜ。

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バンダレコードには山口岩男コーナーがあります。5/21発売の「Slow Music – Iwao’s Hawaiian Collection1」も先行発売してます。ぜひ行ってみて!

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イオンスタイル湘南茅ヶ崎